点字ブロック・・
こんにちは。消費者安全問題研究会の事務局です。
9月の三連休。みなさまお元気でおすごしでしょうか?
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埼玉のJR川越駅構内で、盲学校に通う10代の全盲の女子生徒が白杖を使って点字ブロックを歩行中、何者かに蹴られて負傷した事件が報道されています。
詳細はよくわかりません・・。
この事件を報じるニュースと、そのニュース映像に接して以来。
消安研土庫は、点字ブロックで、ずっと忘れられないある出来事を思い出しております。
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ずいぶん前の話になりますが。
点字ブロック(プレ-ト)の規格作りに関わった方に、たまたまお会いしました。
プレ-トの突起の形状などの規格だったように思います。
(*点字ブロックは、日本ではじめて考案され、作られました。点字ブロックの形にはJISが定められ、JISをもとにした国際規格が作られているそうです)
その人はプレートの模型があるフロアに案内してくださり、
足裏で実地に踏ませてくださり、
突起のいろいろな工夫を話してくださいました。
弱視の方や、通行する健常の高齢者に配慮するため、プレートの色に工夫なさるお話も伺いました。
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別れ際に、その人はつぶやきました。
「突起を踏まないで歩いてくださいね」
「はい・・?(わかるような、でもどうしたらよいのかわからないような・・)」(不肖土庫)
「突起は視覚障害者の足や杖に情報を伝え、誘導するものです。踏むためのものです。ですが、この情報が必要でない健常者が踏むと、突起が早くすり減ってしまうのです。ですから、突起を踏まないでほしい。プレートを跨いで歩いてほしいのです」
「・・・!?」(またまた、不肖土庫)
「健常者といっても、歩幅の狭い小さな幼児、杖を使う高齢者、それからラッシュアワーなどで急ぐ人も・・いますよね。ですからほんとうにとても言いにくいのですが・・。せめてあなたはプレートを跨いで歩いてください」
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この一言は忘れられなくなりました。
今回のニュースに接し、点字ブロックを、もっと多くの方々が踏まないで、跨ぐように歩いてくださるといいなあと、思います。
点字ブロックを踏まない。
それはたぶん、白杖を使う方と健常な歩行者の双方の安全につながるように思います。
規格策定に尽力された方の技術や願いは、社会のなかでサイレント・ボイス(声なき声?)かもしれません。
けれど、今回このニュース(映像)をみて、みなさまに共有されてちっともおかしくないボイスであるように思いました。
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いろいろなご意見があるところかと思います。
火中の栗を拾ってしまうかもしれません。
サイレント・ボイスに過ぎない、といわれても構いません。
サイレント・ボイスが確かに存在することを伝えたくなり、書いてしまいました。
少しでも、踏まないで歩いてみよう、って思う方がいらしたら嬉しいです。
少し大きい子どもさんでしたら、お母さんと手をつなぎ、
笑ってがんばって、プレ-トをぴょんと跳べちゃうかもしれませんものね・・!?
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話は変わって。
今秋11月8日に開催予定の日本消費者法学会第7回大会。
シンポジウムテ-マは、「制定20周年を迎える製造物責任法の現状と課題」です。
現代消費者法24号が発刊されました。
シンポジウムに向けた予稿が特集掲載されています。
担当編集者S氏は飄々とした方。
表に見せないながら、発刊までにはご苦労があったかと推察します。
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今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
名も知らぬ 葉を朱に染める 初秋や